2016年3月17日木曜日

PLANEX MZK-MF300N を入手

インターネット・オークションにてプラネックスの小型無線 LAN ルータの MZK-MF300N を入手しました。

今回入手したプラネックス MZK-MF300N です。

概要

手のひらサイズの小型無線 LAN ルータです。イーサネット・ポートは一つで、ルータとして使用するときには WAN ポートとして機能をします。そしてアクセスポイントやイーサネット・コンバータとして使用するときには LAN ポートとして機能するようになっています。

MZK-MF300N の背面側の様子です。
イーサネット・ポート一つと 5 ボルト電源ジャックがあります。

無線 LAN 部分は、2.4GHz 帯の IEEE 802.11 b/g/n に対応しています。小型の 11n 対応の無線 LAN ルータでよく見かける Realtek RTL8196 が本機にも使用されていました。

動作確認

電源投入後、一度リセット・ボタンを針で押して内部を初期化しました。そして完全に起動したと思われた時点で無線 LAN の電波の中から "ap-pc-******" と表示されているアクセスポイントへ接続しました。接続時のパスワードは "12345678" でした。MZK-MF300N の初期 IP アドレスは 192.168.111.1 でした。そこでブラウザで 192.168.111.1 へアクセスすると設定画面へログインすることができました。ログイン時のパスワードなどは、ユーザ名:admin、パスワード:password でした。

設定画面をみると先日入手した Logitec LAN-W150N/PR と酷似しているように思われました。全体の色合いなどは全然異なるのですが、各種選択項目など部分が非常に似ていました。どうも同じツールを使用してファームウェアを作っているようです。

分解

いつものように分解をして中身を確認してみました。

筐体底面にある四つのゴム足の内、前面側の二つのゴム足の下にヘックスローブ・ネジ(T-6)が隠されていました。このネジを外すと筐体の天板部分が外れるようになっていました。天板は手前側がヘックスローブ・ネジで、後側が爪で固定されていました。

底面にある二本のヘクスローブ・ネジを外したところです。
MZK-MF300N の蓋を外したところです。

ボードを観察してみましたが、チップがほとんど見えませんでした。しかしネット上では放熱器やシールを剥がしてチップを確認している先人たちがいらっしゃいましたので、これを参考にしました。
・無線 LAN 統合チップ:Realtek RTL8196C
・システムメモリ:WinBond W9812G61H-6 (16MB)
・フラッシュメモリ:MX 25L3235D (シリアル、4MB)
MZK-MF300N のボード表面
SoC の表面には放熱器と思われる物体が貼り付けられていました。

RTL8196 チップを使用している無線 LAN ルータの多くが 2MB のフラッシュメモリを搭載しているのですが、本機では 4MB のフラッシュメモリが搭載されていました。これであれば、将来的にファームウェアの載せ替えも可能かと思わます。

MZK-MF300N のボード裏面
こちら側にフラッシュメモリが搭載されています。

今回ボードを観察していて面白いと思ったのは、内蔵アンテナを取り付ける予備ランドでした。現時点では 90 度の直角に二個のアンテナが設置されています。しかしこのアンテナを 45 度の角度で設置できる予備ランドが設けられていました。11n でよくある三本アンテナに対応できるように準備だけが行われていたのでしょうか。

MZK-MF300N の内蔵アンテナの様子です。
三本目のアンテナも設置できるようにランドだけは用意されていました。

シリアルコンソールと思われる四つ並んだランドがあったため、ピンヘッダをハンダ付け使用を準備していました。しかしピンヘッダを借り置きして蓋を閉めてみようとしたところ、ピンヘッダと蓋の内側の WPS スイッチのボタンが干渉して蓋が閉まらないことが判明しました。そこで急遽ハンダ付けは中止することとしました。将来的にファームウェアを入れ替える段階となったところでピンヘッダをハンダ付けしようと思います。

MZK-MF300N のシリアルコンソールと思われるランド
シリアルコンソールの端子へピンヘッダを取り付けると WPS ボタンと干渉してしまいます。

分解した本機ですが、元通りに組み立てて保管することとしました。やはり RTL8196 対応のファームウェアのビルドができるようになった時点で、いろいろと試して見たいと考えています。どうも 4MB のフラッシュメモリを搭載している本機が最初の実験台になるのではないかと想像しています。


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