2015年9月17日木曜日

ThinkPad A22m が復活・・・BIOS の設定データの問題でした

先日、インテルの無線 LAN アダプタ WM3B2915ABG の EEPROM の書き換えをしようとしたところ、急にハードディスクがインストールされていない理由で起動不良となっていた ThinkPad A22m が復活しました。

無事復旧した ThinkPad A22m です。

分解して原因調査

ハードディスクがインストールされていないということだったので、分解してハードディスク周りの電子回路を調べてみました。目視では焼けている部品などは見当たりませんでした。そして多数存在するヒューズも一つずつマルチメータでチェックしてみましたが断線しているものがありませんでした。

また以前交換した IC の ADP3421 のハンダ付け状況を確認してみましたが、問題無さそうでした。マシンそのものは起動するので、この ADP3421 とは関係無さそうでした。

念の為、ハードディスクを装着するソケットの根元部分も再ハンダ付けするなど気になる部分を再ハンダ付けしてみました。

ThinkPad A22m の分解途中の様子です。

分解した状態のまま電源を投入して動作確認をしてみましたが、やはりハードディスクがインストールされていないと警告が出ました。単純にハードディスク周りの電子部品が壊れているわけではなさそうでした。どうも本格的にどこかの電子部品が内部で破損していることも考えなければならない事態でした。

動作試験中の ThinkPad A22m です。

何度かシステムボード(マザーボード)を眺めていましたが、結局原因となるものは発見することが出来ず、諦めて再組立を開始しました。

BIOS の異常を発見>解決

再組立を行ったところで再度電源を投入したところ、長く起動ロゴが表示された後、 CMOS 電池が外れたこともあり時刻が初期化されてしまって、時刻を設定するようにエラー表示が出ました。ここで "Configure" で各部の様子もチェックしてみました。するとシリアル・ポートやパラレル・ポートなどの設定が変?なのです。本来 "Enable" と "Disable" の選択があるはずのですが、その表示が無いのです。PCI バスの割り込み設定も変な感じになっていました。

そこで [F9] キーを押して BIOS 設定値を初期化してみました。そして日時の設定を済ませて再起動させたところ、何と!普通に起動を開始するようになりました。

どうも原因は BIOS の設定データの異常だった模様です。無線 LAN カードを装着したことをキッカケとしたのかは不明ですが、何らかの原因で BIOS の設定データに異常値が設定されてしまったようで、これによってハードディスクを認識できなくなったものと推定できます。特に PCI の割り込み設定の部分などがかなり怪しいと睨んでいます。

一応 ThinkPad A22m は復旧しましたが、なんとも釈然としない感じで直ってしまいました(笑)。ネット上の情報では ThinkPad A20 系シリーズでは BIOS 絡みのエラーで不動となってしまう個体も多いということです。今回の BIOS データの異常がその予兆でないことを祈るばかりです。

マシンに負荷を掛ける意味で memtest86 の試験を行なってみました。


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