2015年3月27日金曜日

WHR-AMPG へ DD-WRT と Tomato をインストール

電源ソケットの修理を終えた バッファロー WHR-AMPG へ、ファームウェアの DD-WRT と Shibby 版の Tomato をインストールしてみました。

DD-WRT と Tomato をインストールした WHR-AMPG です。

DD-WRT のインストール

まず最初に DD-WRT をインストールしました。インストールは TFTP による流し込み方式です。詳しくは過去の記事を参照してください。そして使用したファームウェアは、WHR-AMG54 のダウンロードページにあるファームウェア(dd-wrt.v24_std_generic.bin)でインストールに成功している事例がネット上に存在していましたので参考にしました。そしてファームウェアのビルド番号ですが、14896 ではなく、安定の? 13064 を使用しました。
Buffalo WHR-G300N を DD-WRT 化しました。
http://near-unix.blogspot.jp/2010/12/buffalo-whr-g300n-dd-wrt.html
TFTP での流し込みインストールの様子です。
インストール用のパソコンの間にイーサネット・スイッチを挟むのが成功のカギです。

TFTP による流し込みインストールだけで問題なく動作していました。各種の設定項目を確認しても問題となる点は無さそうでした。気になっていた 2.4GHz 帯と 5GHz 帯の動作ですが、両方とも同時に使用可能でした。ただしインストール直後の設定では、5GHz 帯の設定項目で無線 LAN を「無効」(disable)と設定されていたので、これを「有効」(enable)へ変更するだけでした。基本的な設定を完了したところで、通信転送速度を計測しました。結果は他のファームウェアと一緒に後述します。

Shibby 版 Tomato のインストール

DD-WRT で問題なく動作していることを確認した後、Shibby 版の Tomato (tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx)をインストールしました。ここでは TFTP による流し込みインストールではなく、ブラウザの設定画面からのインストールで行いました。ファームウェアの指定の段階で、ファームウェアの名前の拡張子の .trx を .bin へ変更して行いました。またインストール時には、初期化を行うように指定しました。このインストールも問題なく終了して Shibby 版の Tomato は正常に動作しました。この Tomato においても通信転送速度を計測しました。

通信転送速度の計測

通信転送速度の計測は、いつものように およそ 100MB の単一ファイルを5回ダウンロードした平均値を求めました。2.4GHz 帯では 13ch を、5GHz 帯では 40ch を使用しました。WHR-AMPG へのアクセスには、2.4GHz と 5GHz の両対応の WM3B2915ABG を設置した ThinkPad X31 で行いました。またすべてのファームウェアで、ルータ・モードで WAN ポート経由で通信を行わせて、無線 LAN ルータとしてのオーバーオールの性能評価となっています。

★ 通信転送速度の計測結果 ★
2.4GHz 帯(13ch)
Buffalo : 2,885KB/s ( 23,086Kbps )
DD-WRT : 2,040KB/s ( 16,320Kbps )
Tomato : 2,636KB/s ( 21,089Kbps )
5GHz 帯(40ch)
Buffalo : 2,919KB/s ( 23,352Kbps )
DD-WRT : 1,576KB/s ( 12,609Kbps )
Tomato : 2,416KB/s ( 19,328Kbps )


計測結果を考察してみると、やはりバッファロー社のオリジナルのファームウェアが一番成績がよい状況でした。それも現在ではセキュリティとして絶対必要不可欠な WPA2-AES にも対応しています。そのため、現状の機能で満足しているならば、オリジナルのファームウェアを使用するのが一番だと思います。そして PPTP や OpenVPN などを必要とするならば DD-WRT や Tomato を考えるようにする方が良さそうです。興味本位に何でもかんでもサードパーティのファームウェアをインストールすべきではないようです。そして DD-WRT と Tomato の速度対決ですが、ここでは Tomato の方が成績が上回っていました。

今回の WHR-AMPG ですが、どうも以前に各種のファームウェアをインストールした WHR-AM54G54 と同じハードウェアではないかと思っています。ファームウェアをインストールした後の動作状況が酷似していたことと、Tomato ファームウェア上からみた各種デバイスが同一でした。telnet でログインした後、dmesg コマンドでデバイスの状況を確認すると同じ内容が表示されました。どうも WPA2 対応の有無などのファームウェア上での違いしかない模様です。これで Tomato の動作が非常に良かった WHR-AM54G54 が実質二台になりました。
# dmesg | grep BCM
CPU: BCM5350 rev 0 pkg 7 at 200 MHz
eth0: Broadcom BCM47xx 10/100 Mbps Ethernet Controller 4.150.10.29
eth1: Broadcom BCM4320 802.11 Wireless Controller 4.150.10.29
eth2: Broadcom BCM4318 802.11 Wireless Controller 4.150.10.29
WHR-AMPG のプリント印刷基盤だけで動作確認と通信転送速度の計測を行いました。

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