2015年3月18日水曜日

Dell Wireless 1450 - USB アダプタを入手

デル社の USB 無線 LAN アダプタの D1450U をインターネット・オークションにて入手しました。無線 LAN アダプタとパソコンとの間は、普通の USB ケーブルで接続するタイプとなっています。外観は基本的に長方形の立方体なのですが、カーブを多用していて、ちょっとおしゃれな感じとなっています。

Dell Wireless 1450 USB Adapter (D1450U)の外観です。

パソコンへ接続して通信を開始すると本体内部に設置された二個の LED ランプが半透明の筐体を通して点灯するようになっています。

内蔵されている LED ランプの点灯状況です。

本体の底面を見てみると、製造メーカーとして Cisco の名前が入っていました。いわゆる OEM 生産のもののようです。こうしてブランド表示されていることは、しっかりとした製品に感じます。

D1450U の底面です。

D1450U のインストール

さて本機(D1450U)の Debian Wheezy での認識ですが、カーネルに組み込み済みの prism54 の p54usb で認識してくれます。しかし本機内部で使用するファームウェアが Debian のライセンスの関係で存在していません。そこで使用者自らがダウンロードしてインストールするようになっています。Broadcom の b43 ファームウェアのようにダウンロード・パッケージが存在しておらず、手動での作業となりますが、以下の Debian Wiki のページ通りに作業をすれば、問題なくファームウェアのインストールは完了しました。
Debian Wiki prism54
https://wiki.debian.org/prism54#p54usb-1
本機(D1450U)では ISL3887 を使用しているので、以下の項目の通りの作業となります。
Second generation USB devices (ISL3887)

$ wget https://daemonizer.de/prism54/prism54-fw/fw-usb/2.13.25.0.lm87.arm --no-check-certificate
$ su
# mv 2.13.25.0.lm87.arm /lib/firmware/isl3887usb

ファームウェアの準備が完了したところで、p54usb モジュールを再読み込みして、ファームウェアを本機へロードさせます。
# modprobe -r p54usb ; modprobe p54usb
以上でインストールは終了です。


親機として使用した WRT320N と D1450U です。
WRT320N は以前分解した時のまま、使用しています。

通信転送速度の計測

いつものように通信転送速度を計測してみました。親機として Linksys WRT320N (Tomato) を使用しました。5Ghz 帯と 2.4GHz 帯の両方で計測を行いました。計測方法は、およそ 100MB の単一ファイルを5回ダウンロードして、その平均値を求める方法です。
★ 通信転送速度の計測結果 ★
無線LAN親機に Linksys WRT320N (Tomato)
IEEE 802.11 a : 2,441KB/s ( 19,532Kbps )
IEEE 802.11 g : 2,290KB/s ( 18,326Kbps )

計測結果を観察すると、若干 5GHz 帯の IEEE 802.11 a モードの成績が良かったですが、ほぼ 5GHz 帯も 2.4GHz 帯も同じ通信転送速度となっていました。
また WRT320N にインストールしてある Tomato ファームウェアの転送状況を示すグラフを観察していると安定して通信している様子でした。54Mbps の製品としてはとても安定した性能を出していました。

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