2015年2月22日日曜日

Buffalo WHR-AMG54 へ Tomato by Shibby をインストール

先日のバッファロー社の WHR-HP-G54 に引き継いて、同じバッファロー社の WHR-AMG54 へ Shibby 版の Tomato ファームウェアをインストールしました。なお制御用チップには Broadcom5350 が使用されている模様です。

Tomato ファームウェア化した WHR-AMG54 です。

インストールの結果としては、Tomato ファームウェアで起動して、IEEE 802.11 b/g のモードでは動作しました。・・・しかし IEEE 802.11 a モードでは動作しませんでした。

WHR-AMG54 へインストールした Tomato ファームウェアの設定画面では、Radio Band として 2.4GHz (IEEE 802.11 b/g) と 5GHz (IEEE 802.11 a) の切換スイッチが表示されますが、5GHz への切換を行なっても、2.4GHz へ戻ってしまいます。どうも Tomato ファームウェアからハードウェアへの切換が上手く出来ないようです。残念ながら Tomato ファームウェアでは IEEE 802.11 b/g モードでしか使用できないようです。

そして気づいた点としては、無線LANでアクセス中に点滅する "g" のランプも点灯しませんでした。WHR-G54S や WHR-HP-G54 の Broadcom5352 とは違い、Broadcom5350 ではハードウェアが微妙に異なっているようで、Tomato ファームウェアでは対応できていないようでした。もちろん Tomato ファームウェアの公式ホームページにも対応機種として掲載されていないものですので、このような不適合な部分が発生するのは仕方がないようです。

今後、機会があれば OpenWrt や DD-WRT をインストールして IEEE 802.11 a モードの使用の可否を確認してみたいと思っています。

Tomato ファームウェアのインストール

なお Tomato ファームウェアのインストールの方法は、過去の DD-WRT でバッファロー社の無線LANルータへインストールするときと同様に TFTP 転送による方法で行いました。以下の記事を参考にしてください。
Buffalo WHR-G300N を DD-WRT 化しました。
http://near-unix.blogspot.jp/2010/12/buffalo-whr-g300n-dd-wrt.html

[補足] DD-WRT のファームウェアをインストールする内容ですが、ファームウェアの指定の部分を Tomato のファームウェア(tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx)を指定するだけで、他は全く同じ手順です.

TFTP 転送によるインストールのときには、パソコンとルータの間にイーサネット・スイッチを経由して行うことをお奨めします。

通信転送速度の計測

いつものように無線LAN部分の転送速度を計測してみました。バッファロー社オリジナルのファームウェア(1.43)と Tomato ファームウェア(tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx)の二種類で比較しました。

測定条件としては、いつものように FTP 転送で、およそ 100MB の単一ファイルをダウンロードする速さを五回計測して、平均値を求めるものです。
無線設定としては、バッファロー社オリジナル・ファームウェアの場合 WPA-AES のセキュリティを設定して、Tomato ファームウェアでは WPA2-AES の設定となっています。セキュリティの設定に違いがあるのは、オリジナル・ファームウェアに WPA2 の設定が無かったためです。
なおオリジナル・ファームウェアの場合、デフォルトでフレームバースト EX が有効のため、この設定のまま計測しました。大きなファイルをダウンロードするときにはフレームバースト機能は有効に働くことが多く、今回の計測においては、はっきりと差が出てきました。そこで Tomato ファームウェアのデフォルトでは、無効となっていたフレームバースト機能を「無効」と「有効」の二種類で計測しました。

★ 通信転送速度の計測結果 ★ (WPC54GS 使用)
オリジナル・ファームウェア : 3,009KB/s ( 24,078Kbps )
Tomato (FrameBurst : OFF) : 2,514KB/s ( 20,114Kbps )
Tomato (FrameBurst : ON ) : 3,021KB/s ( 24,172Kbps )



WHR-HP-G54 ではバッファロー社のオリジナル・ファームウェアの方が転送速度が速い結果となりましたが、本機(WHR-AMG54)では、オリジナル・ファームウェアと Tomato ファームウェアは、ほぼ同じ転送速度となりました。(フレームバースト:有効) WHR-HP-G54 と同様に Tomato ファームウェアの方が一割程度の速度低下を予想していただけに、意外な結果となりました。

IEEE 802.11 a モードの実力

今回 IEEE 802.11 a モードにて、バッファロー社オリジナル・ファームウェア(1.43)だけとなりますが、通信転送速度を計測しておきました。なおパソコン側へ設置した無線LANアダプタは Linksys 社の WPC54GSから コレガ社の CG-WLCB300AGN へ交換しました。

IEEE 802.11 a モードで使用した CG-WLCB300AGN です。

パソコン側の無線LANアダプタを交換によって IEEE 802.11 a モードだけでなく、ついでに IEEE 802.11 g モードでも通信転送速度を計測してみたところ面白い結果となりました。

IEEE 802.11 a モードでは、IEEE 802.11 g よりも若干ながら通信転送速度は向上となりました。しかし IEEE 802.11 g モードでは、通信転送速度が低下してしまいました。いったいどうしたことでしょう? 無線 LAN 環境の相性問題というものでしょうか。

Linksys WPC54GS は、Broadcom 社のチップを使用しており、無線 LAN ルータの WHR-AMG54 と同じメーカ(Broadcom)のものとなっています。しかしコレガ CG-WLCB300AGN は Ralink 社のチップを使用しています。メーカが異なることによって、何らかの通信条件が異なってしまったようです。もちろんパソコン側の無線 LAN アダプタの違い以外は、条件は全て同一にして計測しています。

★ 通信転送速度の計測結果 ★ (CG-WLCB300AGN 使用)
802.11 a (FrameBurst   : ON) : 3,179KB/s ( 25,436Kbps )
802.11 g (FrameBurst   : ON) : 2,510KB/s ( 20,086Kbps )
802.11 g (FrameBurst EX: ON ) : 2,484KB/s ( 19,879Kbps )


参考 URL
Tomato by Shibby
http://tomato.groov.pl/


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。