2015年2月23日月曜日

Buffalo WHR-AMG54 へ OpenWrt をインストール

Shibby 版の Tomato ファームウェアをインストールした バッファロー社の WHR-AMG54 ですが、IEEE 802.11 a モードで動作しないことから、他のファームウェアでどのようになるか? 検証してみました。

今回 OpenWrt のインストールを試みた WHR-AMG54 です。

今回は OpenWrt をインストールしてみました。

結論を先に述べますと、IEEE 802.11 a モードはおろか、 IEEE 802.11 b/g モードさえも動作しませんでした(涙)。

OpenWrt backfire/10.03.1 をインストール

まず最初に OpenWrt backfire/10.03.1 の openwrt-brcm47xx-squashfs.trx ファームウェアをインストールしました。インストールの方法は TFTP 転送方式によるものです。なお本機(WHR-AMG54)の底面にあるリセットボタンを押して、初期化を行いましたが、本体側の IP アドレスは 192.168.1.1 となっていました。

底面にあるリセットボタン(右側の丸穴)です。

インストールが完了した OpenWrt backfire/10.03.1 の設定画面を確認すると WAN と LAN のインターフェースしか存在しておらず WLAN の項目が存在していませんでした。読み込まれているモジュールを確認すると b43 や b43-legacy が存在しており、無線 LAN 部分が動作する状況にもあったのですが、何故か動作していませんでした。

OpenWrt attitude_adjustment/12.09 へアップグレード

そこでブラウザのファームウェア・アップグレードの画面から OpenWrt attitude_adjustment/12.09 (openwrt-brcm47xx-squashfs.trx)をインストールしてみました。

インストールは正常に行われましたが、動作が非常に遅くなり、ブラウザで設定画面を表示するのも、ポツポツと設定項目が表示される状況となってしまいました。そして無線 LAN の部分を確認すると、やはりハードウェアを認識していないようで、無線 LAN の設定項目が表示されませんでした。

OpenWrt backfire/10.03.1 へのダウングレード失敗

ここまで動作が遅いとどうすることも出来ないため、ファームウェアのダウングレードを行うこととしました。最初にインストールした OpenWrt backfire/10.03.1 をブラウザのファームウェア・アップグレードの画面からインストールしようとしました。しかしファームウェアの読み込みの途中で停止してしまうようで、本機自身が再起動してしまう状況となってしまいました。何度繰り返しても同様の症状であったため、ssh で本機にログインした後、手動でファームウェア・アップグレードの作業(下記 URL 参照)を行なってみることとしました。
OpenWrt Sysupgrade
http://wiki.openwrt.org/doc/howto/generic.sysupgrade
手動により wget でファームウェアをダウンロードしようとすると、何と! 2 MB のところで停止してしまい、再起動してしまいました。再起動後に free コマンドで残っているメモリ容量を確認すると 2 MB しか残っていませんでした。16 MB の RAM を搭載している本機に OpenWrt attitude_adjustment/12.09 をインストールしてしまうと、メモリ不足に陥ってしまうようです。

そこで TFTP 転送によるインストールを試みることとしました。底面のリセットボタンを押して初期化しましたが、TFTP 転送でファームウェアを吸い上げてくれません。もう頭の痛い状態となってしまいました。本機側の IP アドレスが 192.168.1.1 だけでなく 192.168.11.1 と予想してインストールを試みたり、arp コマンドでパソコン側から MAC アドレスに 192.168.1.1 を設定してもファームウェアを吸い上げない状態となってしまいました(涙)。

OpenWrt kamikaze/8.09.2 へダウングレード

ここで、ssh ログインした後、順次インストール済みのモジュール類を opkg remove コマンドで消去してメモリの残量を増やす作戦を行なってみました。無線 LAN に係る b43 や cfg80211 などのモジュールを消去した後、再起動させてメモリの残量を確認しました。まだまだメモリの容量が不足していたので、ブラウザから設定する Luci 関係のモジュールと、ウェブサーバの uhttpd を消去してみました。すると OpenWrt kamikaze/8.09.2 のファームウェア(openwrt-brcm-2.4-squashfs.trx)の 2.2 MB をインストールするのに必要なメモリを確保することができました。そこでファームウェアを wget でダウンロードした後、 sysupgrade コマンドを実行してインストールを実行しました。

しかし再起動したところ、無線 LAN だけでなく、WAN も LAN も動作していない状況となり、ブラウザでアクセスすることも ssh ログインも不可能となりました(泣)。

「もはや、これまで!」 と覚悟を決めてしまいました。

再度 TFTP 転送で OpenWrt backfire/10.03.1 をインストール

そこで以前、他の機種でも行ったことがある「完全初期化」を行なってみました。底面のリセットボタンを押したまま、電源を投入して、およそ30秒程度待って、リセットボタンを放すものです。途中 LED ランプ類が全点灯するなど、今までとは違った動作をしていました。

完全初期化を行うと、起動時に一時的に LED ランプが全点灯しました。

この完全初期化を行った後、再度 TFTP 転送を試みてみました。192.168.1.1 では、反応はありませんでした。そして 192.168.11.1 で行ったところ、ファームウェアを吸い上げてくれました。ここでは、前回の OpenWrt backfire/10.03.1 の openwrt-brcm47xx-squashfs.trx ではなく openwrt-brcm-2.4-squashfs.trx を使用してみました。

無事、再起動をして、ブラウザによる設定画面へたどり着くことができました。しかし openwrt-brcm47xx-squashfs.trx のファームウェアのときと同様に openwrt-brcm-2.4-squashfs.trx のファームウェアも無線 LAN が動作していないことを確認しました。

結論

OpenWrt のファームウェアをインストールした結果としては、本機(WHR-AMG54)では、上手く動作しないことが判明しました。

なお下記のウェブサイトでは、本機(WHR-AMG54)において、OpenWrt backfire/10.03.1 の openwrt-brcm-2.4-squashfs.trx を使用して動作させているようです。もしかして私のインストールに間違えがあったのかもしれません。または本機のハードウェアにリビジョン違いが存在していて、その違いで動作したり・しなかったりしているのかもしれません。
WHR-AM54G54でOpenWrt, DD-WRTを使う
http://netlog.jpn.org/r271-635/2012/10/whr-am54g54_openwrt_ddwrt.html

上記のウェブサイトの検証では、DD-WRT においても、本機(WHR-AMG54)では、IEEE 802.11 b/g モードでしか動作しないことが報告されていました。そこで、私もあえて DD-WRT で動作検証をするのは、OpenWrt で疲れ果ててしまったこともあり、中止することとしました。

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