2014年12月22日月曜日

PCi GW-NS300N 無線 LAN アダプタ

一つ前の記事のバッファロー WLI-CB-AMG54HP に引き続き、プラネックス社の IEEE 802.11n 対応の GW-NS300N 無線 LAN アダプタもインターネット・オークションで入手しました。

プラネックス GW-NS300N の外観です。

本機は IEEE 802.11 b/g/n 対応となっています。コントローラチップに Lalink RT2800 が使用されているようです。ドライバには rt2800pci が適用されていました。

我が家には以前入手したロジテック社の LAN-WN23/CB がありますが、こちらもコントローラチップに RT2800 が使用されていて、同様の仕様となっています。

今回入手した GW-NS300N の転送速度の計測の比較として、上記の LAN-WN23/CB を使用してみました。

実験方法は FTP 転送で転送速度の計測を行なってみました。使ったノートパソコンは ThinkPad R51e を使用して、OS に Debian Wheezy の Gnome3 デスクトップの環境です。無線LANアクセスポイントは、Linksys 社の WRT150N (DD-WRT v24-sp2) を使用しました。転送速度の比較用として、LAN-WN23/CB も併せて計測しました。計測は、およそ 100MB のファイルをダウンロードした転送速度を五回計測して、その平均値を求めました。

なお今回の計測において、同じ性能と思われた二機種の転送速度に差が出たため、最初に計測した GW-NS300N は、後に計測を行った LAN-WN23/CB の計測の後に、再計測を行なってみました。これは同じ条件で計測を行なっていましたが、目に見えない無線環境に急変があったのではないかと想像しての処置でしたが、結果として GW-NS300N の計測結果に差が生じることはありませんでした。どうも今回計測した二機種には性能差があるようです。

転送速度を比較計測した二機種の無線LANアダプタです。
左が GW-NS300N 右が LAN-WN23/CB です。

以下は転送速度の計測結果です。
GW-NS300N   : 4,116 KB/s (32,929 Kbps) 計測一回目
LAN-WN23/CB : 5,467 KB/s (43,739 Kbps)
GW-NS300N   : 4,047 KB/s (32,377 Kbps) 計測二回目

転送速度の計測データ

 この結果を見る限り LAN-WN23/CB の方が、GW-NS300N より転送速度が速くなっています。lspci コマンドで表示される内容はどちらも同じ内容の "05:00.0 Network controller: Ralink corp. RT2800 802.11n PCI" です。少なくともコントローラ・チップ以降の部分は同じ内容となっているものと思われます。アンテナや無線回路の部分に違いがあるのでしょうか? また無線LANアクセスポイントへ接続するときも GW-NS300N がなかなか接続できない症状が発生することがありました。この症状も転送速度が遅いことと何か関連があるのでしょうか? そして転送速度の大きな違いは、単純な個体差なのか? 設計・製造上の違いからくるものなのかは不明です。個人的な感想としては、GW-NS300N はあまりお薦めできる無線 LAN アダプタではなさそうです。

最後に、GW-NS300N と LAN-WN23/CB ともに、無線LANアダプタを使用中に抜き去ると、カーネルがハングアップしてしまいます。ドライバに問題があるのでしょうか。

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