2014年11月7日金曜日

パナソニック CF-M34 の掃除

もう随分と以前(2007年ごろ)にインターネット・オークションで入手していたパナソニック CF-M34 を掃除しました。

Puppy Linux 4.3.1 をインストールした後、ずっと寝床用のパソコンとして使用し続けてきました。なにせ筐体が頑丈なものですので、うとうとしながらパソコンを操作して、うっかりベットから転落させても故障しないという利点があったものですから・・・

今回掃除を行ったパナソニック CF-M34 です。

ただ最近は電源コネクタの調子が悪いのか?突然電源が切れることもあり、メンテナンスの必要を感じていました。

そしてこの機種の底面部分は、防水効果を高めるためなのか、ラバー塗装が行われていて、これがもうベトベトとなり、布団の繊維やホコリを巻き込んで大変なことになっています。この部分も掃除をすることとしました。

筐体の底板の部分はラバー塗装が行われています。
このラバー塗装がネバネバになり、ホコリなどと混ざってとんでもないこととなっています(笑)。

まず分解から始めました。最初に底面の蓋を開く作業からですが、もうすっかりラバー塗装のネバネバとホコリが混ざり合って、新しい塗装面のような状態となっていて、筐体と一緒に固着している状態となっています。


ようやく底面の蓋を開くと内部が見えてきました。外部の汚れと違って、内部は比較的綺麗な状態でした。冷却ファンを装備しておらず、外部から空気を引きこまない構造の効果のようです。

筐体内部の様子です。
気密性が高いために内部は比較的綺麗な状態でした。

システムボードを取り外す前に液晶パネルへ繋がるフラットケーブルを撤去しました。このとき、キーボードなどの表面から筐体内へ水分が侵入しないように、それそれのケーブルには蓋が設けられ、スポンジの防水処理がなされていました。なかなか細かいところまで手が入っています。

液晶パネルへのケーブルやキーボードへのケーブルにはスポンジによる防水処置が行われている蓋で覆われていました。

システムボードを筐体から取り外してみました。反対側も比較的綺麗な状態となっていました。また内部のプロセッサなどの発熱するチップにはヒートパイプ付きの冷却板(ヒートシンク?)に接触するようになっていました。接触するスポンジ状の熱伝導物質が劣化のためかちぎれていました。

システムボードを筐体から取り外したところです。
プロセッサなどの発熱部品に放熱素材が貼り付けられていました。
これは筐体側の放熱板の様子です。放熱板にはヒートパイプも取り付けてあり、筐体全体で放熱するようになっていました。

システムボードを取り外したところで、電源コネクタの様子を観察してみました。特に異常は無さそうでしたが、念の為にシステムボードのハンダ付け箇所を再ハンダ付けしておきました。またシステムボードを観察すると、フローハンダの後の手作業で取り付けた大型部品の接点の周囲にはフラックが残っていました。この際なので、これらのフラックスもアルコールで洗浄しておきました。

接触不良が発生している電源プラグです。目視では異常はありませんでしたが、念の為に再ハンダ付けを行いました。電源ケーブルのプラグの異常も疑っておく必要がありそうです。

そしてこれはハンドレスト部分を取り外してタッチパッドのクリックボタンの部分をめくったところです。何かネバネバのものが付着していました。これも綺麗に洗浄しておきました。

タッチパッドのクリックボタンの裏側です。
触るのも嫌でした(笑)。

電子部品がなくなった筐体を水洗いすることとしました。通常の水だけの洗浄だけでは十分に汚れが落ちないので、食器洗い用の中性洗剤を使って筐体を洗いました。筐体上部やハンドレストなどはこれで十分に綺麗になりました。

食器用の中性洗剤で筐体を水洗いしました。

しかし底板やバッテリ蓋のラバー塗装に付着したホコリは全然綺麗になりませんでした。基本的にマグネシウムなどの金属部品にレンジ周り用のアルカリ性洗剤(マイペットなど)はあまり使用しない方がよいのですが、今回は汚れが酷いので使ってみることとしました。

ラバー塗装が行われている底板とバッテリ蓋は、更にレンジ周り用アルカリ性洗剤で洗いました。
写真のようにラバー塗装が剥がれてしまいました。

すると意外な発見をしました。ネバネバのラバー塗装に絡まったホコリが落ちるだけでなく、ラバー塗装も剥げてしまったのです。なおすぐに剥がれてしまうのではなく、何度もアルカリ性洗剤を吹きかけては、刷毛で表面をしごくようにしてラバー塗装を剥がしました。どうしても残ってしまった部分だけは、プラモデル用のプラカラーの薄め液で拭きとりました。

これは底板をアルカリ性洗剤で洗っているところです。
ラバー塗装が真っ黒になって流れて行きます。
これは洗浄前のスピーカー穴の様子です。
もうすっかり穴が塞がっている状態です。
アルカリ性洗剤の洗浄によって穴が復活しました。
またラバー塗装が剥がれると、ザラザラした下地塗装が現れてきました。

表面のラバー塗装をはがすと下地にはザラザラした黒色の塗装面が現れてきました。マグネシム合金の筐体を守るためのラバー塗装であれるとすると、現状の下地だけの塗装では心もとない感じがしますが、この状態で使用してみることとします。なお下地塗装が剥がれて、マグネシウム合金の地肌がむき出しとなり、潮吹き現象などが発生するようでしたら、再度対策を考えたいと思っています。

水洗いした筐体が乾燥したところで組み立て直しをしました。システムボードを筐体に組み込むとこには、シリコングリスを追加で塗布をしておきました。

システムボードの発熱チップへシリコングリスを追加しておきました。
チップの高さが一様ではないため、スポンジ状の放熱素材はそのまま再利用しました。

組み立てた後、動作確認をしたところ、タッチパッドが動作していないことを発見しました。明日にでも再度分解して、リボンケーブルの接続などを確認してみたいと思っています。

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