2013年10月4日金曜日

ThinkPad 360CE の CF ドライブ化

昨日、筐体の修理を行った ThinkPad 360CE ですが、しっかり各部がエポキシ接着剤で固定されて、以前のように亀裂を見せることもなくなりました。もうこれでヒヤヒヤしながら触る必要も無くなりました!

CF ドライブ化した ThinkPad 360CE です。

さて今日はこの ThinkPad 360CE のハードディスクを CF カードに置き換えてみました。ネット上を検索すると ThinkPad 360 系に使用されているハードディスク・パックの開封とハードディスクの交換について記述してあるサイトをいくつか発見することができました。以下に私が参考にさせてもらったサイトを紹介しておきます。

参考ウェブサイト

Think Pad 360(760)系 HDD交換手順
http://www.aichi.to/~thinkpad/hdd/tp360hdd/

ThinkPad 360/75xのHDD換装
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/2871/300/360_h.htm

さてこれらのサイトではハードディスクを新しいハードディスクへ交換する内容でしたが、今回私が行おうとしているのは CF アダプタ経由で CF カードを IDE ドライブとして交換するものです。このような方法についてはネット上では事例を発見することが出来ませんでした。そこで実際に交換を行ってみて使用できるのか確認を行ってみました。

上記のネット上の情報に基づいてハードディスクパックを開封しました。細いマイナス・ドライバーを隙間に突き刺して、フック(爪)を一個ずつ丁寧に剥がして行きました。

本体からハードディスク・パックを取り出しているところです。
ハードディスク・パックの底面の様子です。
盗難防止キーと一体となっているのが面白いところです。
ハードディスク・パックを開封して取り出したハードディスクです。

取り出したハードディスク(IBM DHAA-2405 , 344MB)からシステムボードとハードディスクの間につながるコネクタ・ケーブルを取り外しました。このハードディスクへつながるコネクタは、ハードディスクの信号ピンとマスター・スレーブの切り替えのピンの部分のすべてを一度に接続するものとなっていました。

コネクタ・ケーブルを取り外したところです。

ネット情報に寄りますと、最近の 2.5 インチハードディスクと違って、マスター・スレーブの切り替えはピン間をショートさせるとマスターになるという現在のものとは逆の設定となっています。このコネクタ・ケーブルもピン間をショートの状態で作られていて、新しいハードディスクと交換するにはマスター・スレーブの切り替えピンを切り取ってマスターの設定となるようにしているそうです。

しかし今回使用する CF アダプタのマスター・スレーブの切り替えはアダプタ本体にあるショート・ジャンパで切り替えるようになっているので問題はありませんでした。そのため、コネクタ・ケーブルへ CF アダプタを接続するときには写真の左側3列を空けた状態で接続する形となりました。

CF アダプタへコネクタ・ケーブルを取り付けたところです。
CF アダプタの #20 key ピンの部分は切断してあります。

コネクタ・ケーブルと組み立てた CF アダプタをハードディスク・パックへ取り付けるところですが、とりあえず動作確認を行ったり、仮に取り付けた 64MB と違った容量の CF カードへ交換することも考えて、このままマシン本体へ取り付けて動作確認を行ってみました。

直接 CF アダプタを本体へ取り付けて動作確認を行いました。
いずれちゃんとハードディスク・パックへ収納する予定です。

とりあえず電源を投入して BIOS 画面(Easy Setup)を開いて、TEST のページの中からハードディスク(HDD1)の試験を行ってみました。何と!エラー(93)でした。今までにも CF アダプタで上手く動作しなかった ThinkPad が存在していたこともあり、今回も動作しないものと思われました。

起動時にはエラー表示はありませんでしたが、
BIOS のセルフテストではエラーとなってしまいました。

しかし電源投入時には、エラー表示が出ないこともあって、とりあえず MS-DOS 6.2 をインストールしてみました。ちゃんと CF アダプタ化したハードディスクを認識してフォーマットも行い、インストールも完了してしまいました。
インストール途中で気づいたことですが、ハードディスクの動作を知らせる LED ランプが点灯していません。やはり完全にハードディスクと互換ではないようです。

テストではエラーとなりましたが、MS-DOS のインストールは可能でした。

インストール完了後に再起動させると、ちゃんと MS-DOS 6.2 が起動して動作もちゃんと行っていました。動作確認の LED ランプが点灯しないなどの問題点はありますが、とりあえず動作しているようです。しばらくこの CF アダプタを使用して経過を観察してみようと思っています。

ハードディスクの動作を知らせる LED ランプは点灯しませんが、
ちゃんと MS-DOS が動作しました。

しかし騒音の大きかったハードディスクが撤去されたこともあり、まったく無音で動作する ThinkPad 360CE は気持ちのよいものでした。

しばらく経過観察のために CF アダプタで運用してみます。

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