2013年4月27日土曜日

ThinkPad A30 電源ソケット修理

以前から ThinkPad A30 の電源ソケットの部分の接触が悪いようで、電源が急に落ちてしまう現象が発生していました。電源ソケットに差し込んだ丸形電源プラグをグリグリと動かすと電源切れが発生することが多いように感じました。一応バッテリは装着しているのですが、すでにバッテリは使用できる状況ではなく、AC 電源の供給が途絶えると数秒で電源が落ちてしまう状況でした。
しかし不調の電源ソケットの部分を確認するには ThinkPad A30 を本格的に分解しなければならないため、長らく放置していました。5月連休を利用して思い切って ThinkPad A30 を分解して修理してみることとしました。

ThinkPad A30 は ThinkPad シリーズの中でもネジの本数も多く、複雑な機構で分解と組み立てが面倒な機種です。以前にも本機ではありませんが、別の個体の ThinkPad A30 を分解・組み立てをしたことがあり、苦労させられた記憶だけが残っています。そのため今回の分解も躊躇する気持ちが強かったのですが、その気持ちを抑えて分解をしました。

写真はシステムボード(マザーボード)を取り出したところです。表面にはうっすらとホコリなどが付着していました。刷毛と掃除機を使って綺麗に掃除をすることから始めました。


そして問題の電源ソケットの部分を確認してみました。黄色いプラスチック部品のところが電源ソケットの部分です。表面からみると特に問題は無さそうです。ただ半田が少ないようで、スルーホールの表面までに半田が十分に伝わってしないように感じられました。


そして裏面の様子です。システムボードをフローハンダした後に手でこの電源ソケットをハンダ付けしたことが判ります。左右のシールドケースの足の部分のハンダは少なめですが、プラスとマイナスの端子の部分は十分にハンダが乗っているようでした。


とりあえず現状の半田付けの箇所に追いハンダをして十分にスルーホールの中にもハンダが回って行くようにしてみました。

さらに電源ソケットの中のプラスの棒状の端子の後ろ側がハトメの状態でハンダ付けを行っている端子とつながっている状態だったので、ここの電気的な接触を完全なものとするためにここにも追いハンダをしておきました。単純にハンダを盛り上げるのではなく、電線のリード線を追加して追いハンダをしておきました。これは電源プラグからこの電源ソケットのプラス端子へ外部圧力が加わってハンダ割れ(クラック)が生じてもすぐに電気的な接続が切れないようにするためのものです。


ハンダ付けが終了したところで組み立てを行って動作確認を行ってみました。電源バッテリを装着しないで、AC 電源の供給が断たれるとすぐに ThinkPad A30 の電源が落ちる状態で動作確認を行ってみました。一時間ほど放置して、その間に何度か電源プラグをグリグリと触ってみましたが電源が落ちることはありませんでした。今回の追いハンダで修理が完了したのか半信半疑ですが、しばらくこの状態で使ってみて問題のないことを確認してみたいと思っています。


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