2013年3月4日月曜日

ThinkPad 600E へ knoppix 7.0.3 をインストール

1CD Linux でいろいろ試していた ThinkPad 600E ですが、結局 Knoppix で行くことにしました。決め手はやはり 128MB のメモリでありながら起動をしてくれて、PC カードが使えることでした。インストールに当たっては、メモリの容量が不足しているため、32MB(オンボード)+ 64MB(拡張スロット)+ 256MB(拡張スロット)=  352MB に増設しました。


使用した knoppix は、ライブCDの部屋さん(http://simosnet.com/livecdroom/index.html)が日本語化した Knoppix 7.0.3 を使用することとしました。

ThinkPad 600E で Knoppix を起動させると、起動途中の画面表示がかなり乱れたものとなります。しかしちゃんとビデオ部分を認識して設定も行われるようで、起動終盤からはちゃんとした表示となります。


CD で起動させた後、ハードディスクへインストールしました。ハードディスクへのインストールコマンドは、メニュー > Knoppix > KNOPPIX HD Install で行います。20GB あるハードディスク全体を使用する形で設定しました。ハードディスクの先頭部分にはスワップ領域が設けられていました。メモリが少なめのマシンで使用することを前提としたものによく見られるパーティションの配置です。ハードディスクのアクセス速度が速い先頭部分へ意図的にスワップ領域を持ってきて、スワップ領域を積極的に使うことを念頭に置いているようです。そして Knoppix のシステムは reiserfs でフォーマットされた領域へ置かれていました。


ハードディスクへのインストールが終了したところで、使いやすいように改造を加えてゆきます。まず最初に /etc/apt/sources.list の修正を行って、遠くのドイツのサーバーから日本のサーバーへアクセスするようにしました。主に ftp.riken.jp へ振り向けました。
参考として私が設定した /etc/apt/sources.list を紹介します。

# Debian/Squeeze is the stable base for this installation
deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ stable main contrib non-free
deb http://security.debian.org stable/updates main contrib non-free

# testing/unstable/experimental contain newer versions, but
# packages from there are not being installed by default, unless
# they came from there in the first place.
deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ testing main contrib non-free
deb http://security.debian.org testing/updates main contrib non-free
deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ unstable main contrib non-free
deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ experimental main contrib non-free

# Debian/volatile contains quickly changing data like spam- and virusfilter databases
# Does not exist anymore
# deb http://volatile.debian.org/debian-volatile stable/volatile main contrib non-free
deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ stable-updates main contrib non-free

# Knoppix repository
deb http://debian-knoppix.alioth.debian.org ./

# x2go
# deb http://x2go.obviously-nice.de/deb/ lenny main
#deb http://packages.x2go.org/debian squeeze main
#deb http://packages.x2go.org/debian wheezy main
#deb http://packages.x2go.org/debian sid main

# Debian Multimedia, contains non-free software like acrobat reader
# deb http://www.deb-multimedia.org squeeze main non-free

deb ftp://ftp.jaist.ac.jp/debian-backports squeeze-backports main
deb http://mozilla.debian.net/ squeeze-backports iceweasel-release

/etc/apt/sources.list の最終行の部分はブラウザの iceweasel を最新版へするために設定したものです。

新しくインストールしたアプリケーション・ソフトウェアは gftp と keepassx でした。

そして iceweasel の最新版へアップグレードも行いました。執筆時点で iceweasel 19.0 でした。アップグレードの方法はこのブログでも紹介した debian squeeze と全く同じです。

この Knoppix 7.0.3 と iceweasel 19.0 の操作感ですが、はやり iceweasel の起動に時間がかかってしまうことと、閲覧するウェブサイトによっては表示までに時間が掛かってしまうようです。しかし一般的なブログを閲覧して回るのには特に気になるほどの遅さではありませんでした。気になる点は flashplayer をインストールしているのですが、なぜか上手く動作しないことです。今後調査してみたいと思っています。


意外と Knoppix の操作性の良さが気に入ったため、今まで古いパソコンには Puppy Linux を主体に使用してきましたが、これからは knoppix も候補に入れて行こうと思っています。

最後に ThinkPad 600E の音声については Knoppix に限らず Linux の環境では使用が難しいようです。使用されているサウンド・チップ CS4610 に対応したモジュールの snd_cs46xx が対応していないためのようです。
詳しはこちらを参考にしてください。
CS4610 - ThinkWiki
http://www.thinkwiki.org/wiki/CS4610


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